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長ーい前置き(余談)です。
DQ4^{-}アデンダムのアップ後、今時のゲームのmod制作に浮気したりしつつ、
DQ関連の改造もぼちぼちやっておりました。と言っても、すいーつ制作時に
平行して進めていた英語翻訳の続きなんですけど。
スーファミ版のDQ3には、DQ Translationさんの英語翻訳パッチ(2009年公開)が
存在します。当初、これに対応したAI追加パッチを作ろうかと考えたものの、
ROMの内部を拝見しますと、6MBの拡張領域に独自コードの英文が格納されており、
残念ながら、新しいマップなどの追加が非常にやりづらい構造だと判明しました。
元ROMの日本語データがそのまま消されず残っているので、不要な部分を削除し、
英文データを移動させて、新たな余白を確保することは十分に可能なんですが、
そこから2次パッチとして差分を取った場合、他の人が苦労して打ち込んだ翻訳文が
2次パッチのipsに丸ごと含まれるという道義的によろしくない事態が発生します。
これはもう、他人のパッチの乗っ取りというか、一番やったらアカン奴です。
5人以上のメンバーが協力して作り上げた完全翻訳パッチ
細かいバグは残っていますが、別作者さんの修正パッチで直すことができます
なお、右下のスペイン語の翻訳パッチは、これをベースにした2次改造です
余計なトラブルは望みませんし、どうせヒマ潰しを兼ねた手慰みですので、
よーしおじさんRPG1本分の英文ぐらい全部翻訳しちゃうぞー!(白目)と
一人で作業すること4年半……、途中で息切れしつつも、どうにか最後まで完走しました。
アデンダムのノートPC死亡に巻き込まれなかったのは不幸中の幸いでしたね……。
市販の書籍をtxtデータ化してネットに上げるのがダメなように、お商売的に考えて、
現行のスマホ版DQ3の英文をそのまま書き写して移植するのはNGかと思います。
私の翻訳パッチは、ファミコンとゲームボーイ版のDW3(ドラゴンウォリアー)の英文に、
なるべく堀井先生の言い回しっぼい(?)表現を、それらしく肉付けした感じです。
と言っても、せいぜい高校生レベルのアメリカ英語で、難しい文体は使ってません。
DQ Translationさんの翻訳も大変参考になりました。ありがとうございます。
翻訳カニカマ、音楽カニカマ、プログラムカニカマ、画像カニカマ(+わらべさん他)……
さくせん「オレにまかせろ」というか、制作メンバーがほぼオレだけのYO・KA・N!
「私に首吊れと言いますか?」みたいなセリフを訳すのは楽しかったです
すでにDQ Translationさんの翻訳パッチが流通してますから、単なる英訳パッチでは
作り直す意味はありません。(AIの絡みがあるので、完全に無意味とは言えない)
よって作品コンセプトは、「AI + 戦闘曲メドレー + 追加ダンジョン」の英訳です。
あるいは拙作のドラクエすいーつからネタ要素を減らし、それを英訳した感じでしょうか。
「k-mix」や「DQ32」は、いずれも素晴らしい作品ですけれど、日本語のままでは
どうしても海外勢に敬遠されてしまうため、その体験版ぐらいになればいいかな?と
考えました。逆に言えば、日本のDQファンは誰もやらないでしょうねコレ……
ちなみに、翻訳中に悩んだのはあそびにんのダジャレでした。ファミコンのDW3では
ダジャレが全部カットされており、DQ Translationさんは原則的に日本語直訳なので
ギャグがギャグとして成立していません。ゲームボーイ版DW3は相当頑張っていますが、
そもそもダジャレという言葉遊び自体、海外ではマイナーすぎて全然ウケないのです。
結局、ダジャレを訳すのは諦めて、適当な英語のギャグに置き換えることにしました。
「お前、ちょっとビール持ってろ」とか、「芸術的なゲロ」とか、そういうのです。
「幸運の女神はイケメンに微笑む」あたりは、日本人でも分かりやすいかと。
ダジャレにはなってますし、言葉の意味も伝わるんですが、ギャグとしては微妙?
「バットとボール2つ」の下ネタは、昔のスポーツ用品のCMで使われた海兵隊ソング
そして海外ニキたちは、Army crab stickをカニちんこだと思ってます……
「FFスキン」は海外某所で配布しています。web archiveのファイル同様、検索では
見つけづらいかもしれません。隠しているわけではなく、宣伝する気がないだけです。
うかつに広めると、中華勢によって生ROMを散布されたりして軽く死ねます(吐血
カニカマの主な生息地は新ロダなので、あっちをミラーとしてもいいんですけど……
あるいは開発者さん向けに、Extended1.444の英訳バージョンはこっちに上げるかも?
どのみち数年もしたら、ROM hacking.netなどに転載されるのではないかと思います。
あくまで海外向けのパッチであり、日本語のreadmeなどは一切添付しておりません。
強いて言えば、今お読みになっているこのテキストが、FFスキンの日本語説明書です。
なお、私の翻訳文の文字コードは、全文ASCIIフォーマットで統一しており、
文章や単語の改変は簡単にできるようになっています。特定のツールなどは必要なく、
適当なバイナリエディタ一つあれば、誰でも修正が可能です。
(通常メッセージ:2byteコード/戦闘メッセージ:1byteコード)
有志によるゲーム翻訳は数多くあるが、たいてい独自フォーマットなので2次改造が難しい
まず文字コードから解析する必要があるので、結果的に他人の改造防止策となっている
私のパッチは、2次改造/2次配布なんでもOK、ただし商業利用はダメよ?
というスタンスですから、「×××って奴が、カニカマさんのパッチを無断配布してる!」
という心配はご無用に願います。反対に、「ぐんたいカニカマって野郎が、×××氏の
作品を2次配布してるぞ!」という誤解による抗議や苦情は勘弁して欲しいですが……
「元パッチの作者に許可も得ず、改造するのはマナー違反だ!」というのもありました。
……すいません。それ、名前が違うだけで、どちらも私です orz
別ゲームのハックを作っていた頃、本当にそういうトラブルがあったのです(泣
「FFスキン」は、スキンを使わなければ、無改造のDQ3から何一つゲーム性が
変わらないのが特徴です。FFスキン/Legend(=魔界塔士サガ)スキンを使用すると、
音楽とウインドウ色、マップの一部やエンカウントするモンスターが変化します。
昔、ファミコンのDQ3で、アリアハンを一歩出たらバラモスに遭遇する一発ネタの
ハックがありまして(動画でも似たようなネタがあったw)、その手のバカっぽい要素を
どうにか取り込めないかと試行錯誤の結果、こういうシステムに落ち着きました。
バランス調整を頑張れば、かなり奥深いゲーム性になる気もするんですけど、
例によって自分の好きなものだけ食べる性格なので、そのあたりはいい加減です。
実際、Legendスキンは、極端にピーキーな設定になっています。
できれば今後の2次改造/3次改造に期待したいところ……
※このシステムは、後述の「DQ6 デラパッチ」にそのまま採用しています
内部的にはデータを丸ごと読み替えており、765体のモンスターが設定可能です
とは言え、FFのモンスターを大量に入れたりする予定はありません
鳥山先生のキャラを削ってまで使いたいネタも思いつきませんし……
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